とうかのブログ

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ホラー女優が天才子役に転生しました1 感想 ネタバレあり

今回はガガガ文庫から刊行されている「ホラー女優が天才子役に転生しました」の第1巻を読み終えたのでそちらの感想書いていきます。

 

ネタバレありで感想を書いていくので、まだ未読の方はご注意ください。

 

 

 

ホラー女優が天才子役に転生しました~今度こそハリウッドを目指します!~(著者:鉄箱 イラスト:きのこ姫)

 

 

 

 

 

 

それではいきますね。

 

幼いころから貧乏で家庭環境も悪かった桐王鶫は演技の才を磨き30歳にして見た人を恐怖に陥れるホラー女優として活躍していた。そんな鶫はある日現場の帰り道に交通事故に巻き込まれ、次に目を覚ますと銀髪ハーフの5歳の幼女に転生してしまう。

時代は20年後。家庭は裕福でかつてにはなかった環境。転生して空星つぐみとなった彼女は親の応援もあり、再び演技の世界で生きていくことを決意する。

圧倒的な演技の才能を秘めた一人の幼女が繰り広げる物語。

 

 

全体的にすごく読みやすい作品でした。ラノベで転生といえば異世界に行くことが多いんですが、この作品で主人公の鶫が転生したのは同じ世界線の一人の少女の体。

世界線が同じってなかなか見なくて新鮮な設定だなと思いました。しかも20年の空白が開いてるためかつての関わっていた人たちの立場は変わってしまっているんですよね。

設定的にはタイムリープものの反対っていうとしっくりくるかなって思います。

 

 

今のところ描かれていたのは天才子役星空つぐみの姿。5歳にしてかつてホラー女優として名を馳せていた鶫の技能を受け継ぎ子役とは思えない演技をして周りを驚かせる。つぐみが演技をしている描写はかなり丁寧に描かれていてその空気感が伝わってきたように感じます。この作品はいろんな人の視点での語りが入れられていて、そのとき周りがどのような気持ちになっていたかを描いてくれているのもよかったです。

一人の天才子役に周りが刺激を受けて空気が変わる。この緊張感が本当に上手に描かれていたと思います。

 

この先の展開ではどのような展開を描いてくるのかが楽しみですね。1巻の流れでつぐみの圧倒的実力を描いていくのか、はたまたつぐみが演技の道で生きていくうえで何度も壁にぶち当たり苦悩しそれでも前に進んでいくところが描かれるのか。

1巻でもつぐみの様子が少し気になるところもあり今後は苦悩を描く展開のほうが可能性があるかな?

またつぐみ以外のキャラたち。つぐみの両親をはじめとして、使用人の小春さんや春名さん、子役仲間の子たちやその親。みんなまだまだ謎な部分も多くありそこら辺のキャラの掘り下げにも期待したいですね。

 

 

最後には闇落ちしかけた美海ちゃんが描かれていて、つぐみという天才の影響でどのように物語が進んでいくのか。2巻も読んでいこうと思います。

 

それでは今回は短いですがこの辺で。読んで下さったかたありがとうございました。