豚のレバーは加熱しろ2巻 感想 ネタバレあり
どうも。今回も前回に引き続き豚レバを読んだのでそちらの感想を書いていきたいと思います。
ネタバレありで感想を書いていくので、まだ未読というかたはご注意ください。
豚のレバーは加熱しろ(2回目) (著者:逆井卓馬 イラスト:遠坂あさぎ)
それではいきます。
まずはあらすじから。
ジェスとともに王都へたどり着くことができた豚は、この世界の歪なあり方に疑問を持ちながらもジェスのことを思いジェスを王都に残し日本に帰ってくる。
メステリアを忘れることのできなかった豚は、自分以外にもメステリアへ転生したことがある人達と協力し再び異世界に転生することを決意する。
かつてとは違いいくつかの勢力の戦いにより混沌を極めたメステリアを救うため豚たちの戦いが再び始まる。
今回も前回同様すごく面白かったと思います。新しく仲間に加わったサノスとともに前半はいちゃらぶ展開を満喫しつつも後半ではそれを忘れさせるほどの怒涛の展開。笑いとシリアスの緩急があってとてもひきつけられる内容になっていたと思います。
1巻では王都の人たちはイェスマを容認する制度を作った一言でいえば悪い人たちでした。しかしながら今回の巻では豚が王都側につくことによりそちらの人たちの考えについてもいろいろと明かされていきましたね。
ジェスが王都に残されたときはどんな扱いを受けるのか心配だったけれど王都の人たちは基本的にはほんとうに親切にジェスに接していた様子。記憶を封じていたのにもちゃんとした理由があり1巻とは王都に対する印象がガラッと変わることとなりました。
シュラヴィスやイーヴィスも根はすごく優しい人で二人がジェスのことを心から大事に思ってくれていたのが良かった.......
彼らの行ったイェスマの扱いは間違ったものだったとは思うけれど、それと同時に彼らも世界のことを思ってのことだということが分かってよかった。
こういった最初は悪だと思っていた側についても丁寧に描いてくれてそこにしっかりとした事情を描いてくれる作品はいろいろと考えさせられるものがあっていいなと。
また今回から出てきたサノス。彼は前回の転生でも大きく活躍したことがわかるような周りからの信頼度でしたね。主人公とは違いノットやセレスと過ごした時間も長く彼には彼の思いが強くあるように感じました。それにしても30歳のおじさんのセクハラ行動はちょっと引きましたが(笑)
今作のメインヒロインジェスと遭遇したのは中盤から。
そもそもジェスはイーヴィスの意向により記憶を封じられていたので豚とは初対面という設定で出会うことになります。
豚とジェスの再開はほんとに切ないものがありました。ジェスは記憶を失っても相変わらずのやさしさで豚に接していて尊さがすごい。
ジェスが豚にのり涙を流すシーンは感動しました。彼女がどのような思いで豚と一緒にいたか。記憶をなくしてもなお豚と一緒にいた日々を大切に思っていることが感じられてグッときましたね。
またジェスの日記もやばかった。豚との思いでを何気ない毎日のなかでふと思い涙するジェス。ほんとに切ない.......
豚さんのほうの気持ちもかなりつらいですよね。ジェスとは初対面のようにふるまわなくてはいけなくて。そしてなによりジェスのことを思うからこそ自分以外の人と幸せになってほしいと思ってしまう。最初はジェスを置いて帰った罪悪感からジェスと距離を置こうとしているのかと思いじれったく思いましたが、豚さんの覚悟を知っていくうちにどんどん切なくなっていきました。
ジェスの記憶を消すことを提案されたときに豚さんが記憶を消すことを選んだとことかほんとにね.......
また今回の巻では新たな敵も登場、そして王朝側のマーキスの不審な動き、さらにはノットの愛犬ロッシの正体など物語の重要な部分でも動きがありました。
まさかロッシの正体がホーティスだとは。1巻から明らかにおかしいとは思っていましたがここにつながっているとは思いもよらなかったです。完璧な伏線回収に鳥肌。
色々と展開が動きここからさらに面白くなっていきそな予感。
一緒に転生したもう一人についても次の巻で触れられるのかも。
とにかく引き続き豚レバ読んでいきたいと思います。
それでは今回はこの辺で。
最後まで読んで下さったかた、ありがとうございました。