とうかのブログ

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今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2巻 感想 ネタバレあり

どうも、今回もおさいもの感想を書いていきたいと思います。

 

今回もネタバレありで感想を書いていくので、まだ未読というかたはご注意ください。

 

 

 

今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。2 先輩、ふたりで楽しい思い出つくりましょう!(著者:涼暮皐 イラスト:あやみ)

 

 

 

 

それではいきますね。

 

灯火の一件を終えた次の日、伊織は灯火とともに学校へ向かう途中で天ケ瀬まなつと出会う。そして衝撃の事実、伊織とまなつは付き合っているということが発覚する。

天使系後輩が付きまとうことに動揺を隠せない灯火と、さも当たり前のようにふるまう伊織。

星の涙により引き起こされた騒動が再び。

 

 

 

今回のあらすじはこんな感じです。

冒頭からかなり混乱させられました(笑)思わず1巻を確認しに行ってしまうほど。

まさか今回のヒロインが1巻では遠野の話に登場したのと、灯火の同級生として1度登場しただけのまなつだとは思わなかった......

当然この混乱は星の涙により引き起こされたもののわけですが、基本は伊織視点で進むこの物語では読者も星の涙の記憶改変に惑わされることになり物語に入り込める感じがして面白いなと思います。

 

 

 

まず1巻からの印象を改めたことが1つだけ。前回の話を読んだ感じ、星の涙の超常的な現象で伊織は感情の熱を失いかけていると思っていましたが、無理やり感情を押さえつけているというのが正しいようですね。

読者としては伊織の内心も見えてしまうので、感情が欠落しているといわれると違和感が少しありますが(笑)伊織の内心のツッコミは感情がないどころかかなり面白い性格だなと思います。

こころとの会話でも乗りツッコミを交えかなり軽快なやり取りをしていたように見えました。そういう意味では彼は心を無くしたのではなく、過去の責任から無くしたように演じているというのがしっくりきます。

 

 

 

伊織の話はこれくらいにして今回のメインとなった天ケ瀬まなつが望む願いについて。

伊織の彼女として彼女が接近してきたことは星の涙による影響ということは序盤でわかるわけですが、その理由はなにかと問われると中盤にいくまでは検討もつきませんでした。

 

この星の涙が発動する条件が願いの可能性を広めてくれて面白いなと思います。これが単純に願いが叶う石ということなら不可思議な現象が願いの答えになるわけですが、代償の可能性もあるわけですよね。そして叶えたい願いは失ったものでなければならない。ここに物語をより複雑にしてくれる要素があり読んでいてすごく面白い。

 

まなつの願いは伊織を中心に起こるもので、彼女の願いはかつての伊織を取り戻すこと。彼女にとって伊織は正義のヒーローであり、そんな彼が心を無くしてしまった状況を嘆いてのことでした。

まなつもまた、伊織と同様に助けられなかった人を救うために星の涙の奇跡に頼った少女。ただし異なっていたのはその代償。まなつが差し出したのは自分が持っている伊織との思いで。これは伊織とは似て非なるものですよね。まなつが大事なものは自分が他者に向ける思いであり、決して他者からの自分の思いではないわけです。

伊織にとってこの事実は少し残酷かもしれませんね。自分の罪を再認識させられるようなものかも。

 

 

 

そして今回の巻では新たな謎が生まれてきています。

まずは1つ目はまなつが星の涙を拾ったとに一緒に丘にいた人物。これは遠野で間違いないと思いますが、そうなるとさらに疑問が深まります。今までは伊織と最低限の距離を保ちながら関わってくる友人?ポジションンとして登場していましたが、その立場がガラッと変わります。もしかすると星の涙により遠野と伊織の関係に関する記憶も変えられていそうですよね。

 

2つ目はナナさんという人物。1巻でも登場し謎多きヒトではあった人物でしたが、2巻で伊織の未来を予知していたということがわかります。そして遠野とまなつに伊織には関わるなと助言した。さらにナナさんは小織とも深くかかわっていて。ほんとになんなのこの人......

 

そして最後に小織。伊織は冒頭でまなつを自分が認識できないかつての友達の見舞いに連れて行っていました。そしてそこのネームプレートにあった名前は生原小織。

伊織の記憶から消えた人物を名乗る少女は一体何者なのか。次回の巻で分かりそうなので期待したいです。

 

それにしてもこの物語に名前が出ている人物は少なからず全員星の涙に深くかかわっていそうですよね。遠野をはじめとして、もしかしたら陽星や与那城も同様に星の涙になにかを願ったことがあるのかも?

それぞれの願いとその代償によりかなり複雑な状況になっていそう。

 

 

 

この作品は本当にラブコメなのか??と疑問が強くなる2巻でしたがヒロインたちはすごい可愛かったです!

前回のメインの灯火は完全にポンコツヒロインになっていて1巻の裏のある部分はどこにいったというくらいな残念感(笑)そこが灯火の可愛いところですが。

 

またまなつもすっごい良かったですね。伊織と中学のころに遊んでいた「男友達」で高校では天使のような少女と言われる美少女。しかし巣の性格は少し乱暴で毒舌で不器用。それでいて本当に人のことを思えるやさしさがあって。

彼女の伊織を思う気持ちはすごく尊い。自分を犠牲にしてでも伊織には笑っていてほしい。ほんとにいい子!

 

 

 

そんなこんなでまた新たな謎と問題が起きそうなところで終わった今回。

最終的にはラブコメっぽい雰囲気になりましたが、果たしてこの先どう進んでいくのか。次回の巻も続けて読んでいきたいと思います。

 

 

 

それでは今回はこの辺で。

最後まで読んで下さったかたありがとうございました。