とうかのブログ

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豚のレバーは加熱しろ1巻 感想 ネタバレあり

どうも、今回は第26回電撃小説大賞で金賞を受賞した作品「豚のレバーは加熱しろ」の第一巻を読み終えたのでそちらの感想を書いていきたいと思います。

 

今回もネタバレありで感想を書いていくので、まだ未読の方はご注意ください。

 

 

 

豚のレバーは加熱しろ(著者:逆井卓馬 イラスト:遠坂あさぎ)

 

 

豚のレバーは加熱しろ (電撃文庫)

豚のレバーは加熱しろ (電撃文庫)

 

 

それではかいていきます。

 

まずはあらすじから

 

理系大学生の主人公はある日、ブタのレバーを生で食べたことで意識を失い気が付くとなぜか豚に転生してしまっていた。豚は心が読むことができる種族<イェスマ>の少女ジェスに助けられ、元の姿に戻る手がかりを探るため王都を目指す旅に出る。しかしこの世界で過ごすうちに<イェスマ>という種族の秘密がわかっていき.......

 

 

 

この作品は金賞受賞作品であること、そしてなによりインパクトのあるタイトルにひかれて購入した作品でかなり期待していたのですが予想以上に面白かったと思います。

作品のタイトルと表紙からは想像できない、かなり残酷な世界観も引き込まれるポイントになったのかなと思います。

 

 

豚とジェスの出会いはほのぼのとしたもので物語の序盤はここからスローライフが始まるかのような雰囲気でした。しかし物語が進むとジェスの扱いに違和感が出始めていき。<イェスマ>という種族がこの世界において受ける不遇な扱いが明らかになっていきます。

純真無垢でやさしさの塊であるジェスが受ける扱いは、この世界の歪さが感じられ終始なんとも言えない気持ち悪さがありました。ノットの経験した過去もとても悲惨なもので読んでてかなりつらい。

けれどそんな過酷な世界に対して立ち向かうのは一匹の豚で、特別な力はもたないけれど頭脳を使いジェスを助けるために奮闘する様子は読みごたえがあってよかったです。

 

 

また<イェスマ>の正体についても一巻で明らかになりました。何となくそんな気はしていたけど実際に魔法使いだと言われるとやはりこの世界の歪さに疑問を感じずにはいられなかったですね。王族の人たちは決して悪い人ではないのかもしれません。争わないための合理的手段を取っているともいえます。

優しい人が不遇な扱いを受ける世界。あとがきにもあったように優しい人に寄り添うことは誰にでもできるかもしれない。そんなことを伝えてくれる残酷だけど優しい物語だったのかなと思います。

 

 

豚が人間の世界に帰ることを選びここからどう物語を展開していくのかと思っていましたが、まさかの一回現実に戻ってからの再びの異世界へという展開。

しかも今回は仲間を連れてということでこれからの展開に期待できそう。

そしてノットがなんかすごいことに(笑)それにしても彼も生き延びていてよかった。

 

そんなこんなで続きも気になるところで終わった今作。引き続き読み進めていきたいと思います。

 

 

それでは今回はこの辺で。

最後まで読んでくださりありがとうございました。