とうかのブログ

気ままにラノベ、アニメ、漫画等の紹介、感想などを書いていきます

神は遊戯に飢えている。1 感想 ネタバレあり

どうも、とうかです。2月最初の一冊はMF文庫刊行の「神は遊戯に飢えている」です。

発売からかなり話題の作品で自分も読了することができたので感想のほうを書いていきますね。

 

今回もネタバレありで、感想のほう書いていくので未読のかたはご注意ください。

 

 

 

神は遊戯に飢えている。神々に挑む少年の究極頭脳戦(著者:細音啓 イラスト:智瀬といろ)

 

 

 

 

 

ではいきます。

 

 

人類VS神々。神々が作った究極の頭脳ゲーム「神々の遊び」。このゲームに10勝すると神から「ご褒美」が与えられる。このゲームに挑むことができるのは神呪という神からの力を与えられた「使徒」と呼ばれる人間のみで、主人公フェイはその中でも期待のルーキー。そんな世界である日氷壁の中から元神様を名乗る少女レーシェが発見される。「この時代で一番遊戯の上手い人間を連れてきて!」

彼女のこの一言から物語は動き出す。3000年の眠りから覚めた元神レーシェと期待のルーキーフェイ。遊戯をこよなく愛し楽しむ二人が神々に挑む物語。

 

 

と、あらすじ風に書いてみたわけですが物語はこんな感じで始まります。

こういった現実世界とは全く違う世界の物語って普段読まないんですが、それでも十分楽しめました。

頭脳戦と言えば言葉による駆け引きや、思いもよらぬ戦法から崩していくみたいな展開を予想していたんですが、この作品はそうではありません。ルールのスキを突くのではなく、真正面からの攻略。神様がどういう意図でゲームを作ったのか。人間と遊ぶためにどんな工夫をしていくのか。そういったことを少ないヒントから探っていくようなゲームになっています。読者が一緒にゲームを攻略しているような感覚にさせてくれる。参加型のゲームみないな感じ。だからこそ楽しめました。

 

また主人公たちのゲームに対する姿勢も素晴らしい。3敗すれば使徒としての権利を失ってしまう。多くの使徒が負けることに怯え、ときには優秀な人を蹴落とそうと画策したりするわけですが、フェイトレーシェの2人は勝ち負けよりも楽しむこと。勝敗に関わらず最後はみんなで笑えることこそがゲームの魅力であり、だからこそゲームが好きで好きでたまらない。このスタンスがあるから読んでても不快な気分にならないし、周りと協力してゲームを楽しんでる彼らを見てると自分も楽しくなるような気がします。

 

 

 

そしてそして。今回は少し出てきたこの世界の置かれている現状。人間優位ではない世界で生き残るために神々の遊びに勝利し力を手に入れることに意味があるということ。またフェイが探し求めているお姉ちゃんはだれなのか。レーシェとの関係は。

フェイ神呪の不死のちから。それが与えられた意味は。などなど今後に期待できる事柄もいくつも出てきましたね。

 

1巻はまだプロローグ。ここから物語がどう展開していくのかに期待しています。

 

 

 

では今回はこの辺で。

 

最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。