とうかのブログ

気ままにラノベ、アニメ、漫画等の紹介、感想などを書いていきます

ぼくたちのリメイク8 感想 ネタバレあり

 どうも、とうかです。発売から3週間ほどたちましたが11月25日に発売されたぼくたちのリメイクの8巻を読み終わったので感想のほう書いていきます。

 

 今回もネタバレを含んで感想を書いていくので、まだ未読という方はご注意ください。

 

 

 

ぼくたちのリメイク8 橋場恭也(著者:木緒なち イラスト:えれっと

 

 

 

 前回の7巻では学園祭を中心に物語が進み、その過程でプラチナ世代の面々がそれぞれ本格的に頭角を現してきていました。そして最後のところでは恭也が一人取り残される姿で終わっての今回の8巻でした。

 全体の内容としてサブタイトルにもある通り、まさしく橋場恭也の物語。プラチナ世代とともに学生生活を過ごしてきた恭也が自分の道を探すためのストーリーだったと思います。

 

 チーム北山のメンバーがそれぞれの道を歩み始めるなかで、徐々に変わっていく日常。自分の夢に向かっていくという素晴らしいことなのにも関わらず離れ離れになるさみしさがある。恭也と河瀬川が語った話はかなり心に響きました。

 仲良しな時間を過ごしたいだけなら適当なサークルや大学に入っていればよかった。クリエイターとしての道を選んだからには自分の夢を追い続けるべきである。心ではそう分かっているけで一度心地よい時間を経験してしまったらそれを手放したくなくなってしまう。ここには夢を追う人たちの覚悟とこの世界の厳しさ、そしてそれ以上にモノづくりに対する熱意があふれていたように思います。

 恭也と河瀬川が車で話した最後に微笑んだ河瀬川がほんとによかった。さみしさがあってもつながったことの意味を感じ取ることができたのは河瀬川にとって成長のあかしだったように感じました。

 

 

 そして今回は恭也が夢に向き合うということで、10年後に大手のゲーム会社になっているサクシードへのアルバイトが決まりました。恭也はこれまで出会ってきた人と触れ合う中でプロデューサーになることを決意したようです。このアルバイト先では恭也に憧れて映像学科に入ってきた後輩タケナカも関わってきます。

 タケナカのと触れ合うなかで感じた恭也感じたプレッシャーは追われる立ち場の人にしかわからないものなのでしょう。自分のせいで誰かの人生を曲げてしまう。その責任の重さは読者である自分にも伝わってきました。

 誰かの憧れの対象になることがこんなにも苦労することだったとは…

 

 またこのサクシードの企画では恭也は未来の知識を使わず自分の力で乗り切ることを決意していました。恭也がプロデューサーとして頭角を現すのも時間の問題かな。

 

 それとは別件で茉平さんのことも気になりますね。一見完璧人間に見えてたまに陰る表情。最初は人間関係だと思っていたけど、どうやらゲーム作りに対するスタンスのことなのかな。今後の展開が気になります。

 

 

 そしてそして。最後にはシノアキが倒れるという事態から一緒に九州へ行こうと誘われたところで終わりました。この巻でもたびたび語られていたシノアキのスランプとシノアキの軸となっている部分。九路田が前回の最後に語っていたことがここにつながりました。貫之とナナコが順調に進んでいるなかでシノアキだけが進まない現状があり次回の巻ではここが解決されるのでしょうか。

 

 

 

 今回の巻では「大人になること」についてが描かれていたように思います。仕事をすることとはどういうことか。樋口さんや桐生さんが語る言葉に社会の厳しさと同時に学生時代のたのしさがつまっていて、今までの話をしっているからこそ福井への旅行は感慨深いものがありました。

 ぼくたちのリメイクは本当に自分自身の在り方についても考えさせられることがあり、自分のなかでもラノベに収まらない大きな作品になっています。

 9巻の発売楽しみにしています!

 

 

 最後まで読んでくださった方ありがとうございました。