とうかのブログ

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友達の妹が俺にだけウザい7 感想 ネタバレあり

どうもお久しぶりです。今回は3月にGA文庫から刊行されたいもウザの7巻を読み終えたのでそちらの感想を書いていきたいと思います。

 

ネタバレありで感想を書いていくので、まだ未読というかたはご注意ください。

 

 

友達の妹が俺にだけウザい7(著者:三河ごーすと イラスト:トマリ)

 

 

友達の妹が俺にだけウザい7 (GA文庫)

友達の妹が俺にだけウザい7 (GA文庫)

 

 

 

 

それではいきますね。

 

 

アニメ化も決まりますます盛り上がっているいもウザですが原作7巻ではまさかの彩羽と真白の母親乱入。

真白と彩羽がアキに対する思いを打ち明けいよいよ正々堂々のヒロインレースが開幕すると思いきやW親の登場によりかき乱される5階同盟の面々。

それと時を同じくして修学旅行の準備とイラスト制作による過労で紫式部こと菫先生が倒れてしまい.......

果たしてアキは天才たちとどう向き合うのか。

 

 

前回が文化祭編ということでヒロインたちの動きが活発になり始めたので、今回はバチバチのヒロインレースが見られると思いましたがラブコメ展開はいったんお預け。

むしろ真白や彩羽よりも親の存在感がすごい。今回の巻だけでいえば間違いなくヒロイン二人はW母親でしたね(笑)

 

 

黒山羊が200万ダウンロードを達成しその勢いで300万を狙いたい5階同盟でしたが、ここで少数精鋭でやってきた弊害が発生します。

菫先生が教師として生徒のため、そしてなにより真白やアキ、オズをはじめとした仲間たちであり教え子のために修学旅行でも思い出を作れるように学校のことにも力を入れたあまり体を壊してしまいます。

 

アキはプロデューサーとしてゲームの勢いを優先し菫先生に頼ってしまったことを反省し自分のやり方に疑問を抱くことになります。

 

そしてそこで投げかけられる乙羽さんの言葉。大企業を導いてきた人からの5階同盟の在り方の歪さの指摘。

 

 

こういったクリエイターとしての考え方を作家さんが描いていると思うと感慨深いですよね。フィクションとはわかっていてもこの世界の厳しさが垣間見れるっていうか。

消費者にはわからないような苦労があると思うと作品一つ一つの重みが変わるような気がします。

 

今回描かれたアキの考えと乙羽さんの考え。どちらが正しいと断言できないんですよね。確かにアキのやり方はかっこいいと思うし夢があると感じられるんです。けれども実際には乙羽さんのやり方が必要な場面が多く。

アキは天才たちを輝かせるために。乙羽さんは天才ではない凡人たちを輝かせるために。互いに大切にしてるものが違うからこそ、プロデューサーとしての価値観が致命的に合わない。ほんとに難しい問題だと思わされますね。

 

乙羽さんも過去にはアキと同じようなやり方をして失敗した過去がありそう。社会の荒波にもまれてあきらめざる負えなかった乙羽さんを今後アキがどのように説得していくのか。

 

 

また乙羽さんだけでなく海月さんも大活躍でしたね。

乙羽との会話によりアキが悩んでいるときに背中を押してくれたのが海月さん。

彼女は才能を武器に一人で戦ってきて成功した人物。自分は自分のやりたいようにやってきて幸せをつかみ取ることに成功した。だからこそアキが自分の思い通りにやることを優先してくれていました。

それにしてもアキの背中を押すために明らかになった月ノ森社長とのエピソードが強すぎました。まさかファミレスアルバイトが海月さんとは(笑)

かなり曲がった愛情過ぎて.......

 

 

 

海月さんのアドバイスもありアキがここで大きな決断を下しましたね。

今まで全力で駆け抜けてきた黒山羊の更新を一時停止。ソシャゲ界ではリリース停止はかなりの痛手。それでも無理をして体を壊さないよう、そして今のメンバーで戦うために。

はたから見たら撤退。けれどもこれは戦うための一歩。

自分が立ち止まることを覚えたアキは一つプロデューサーとして成長したように思えました。

 

 

 

最後には乙羽・真白ペア。そして海月・彩羽ペアでの会話が描かれていました。

 

海月さんは彩羽が声優をやっていることを見抜きそのうえで自分のもとで稽古をつけることを提案。世界的な女優のもとで演技を学べる機会に彩羽はどのような決断をするのか。

 

真白のほうはアキとの恋愛を後押しする発言。そして修学旅行で天地堂を訪れるように言われます。彩羽のいない修学旅行。真白がどのように動くのか。そして乙羽さんの狙いはなんなのか。今後に期待されられる最後でした。

 

 

 

今回は少ししか触れられなかったけれど乙羽さんと海月さんの関係。またおそらく世界的なメイクのプロであるアキの母親。この三人に過去何があったのか。ここが彩羽が声優として飛び立つ際に大きなカギになりそうなので本当に楽しみですね。

またいまだ語られないアキとオズの関係。7巻まできていまだ描かれない二人の間には何があったのか。こちらも気になります。

 

次回は修学旅行ということで彩羽は不参加になるみたいですが真白のアプローチに期待。そしてその間彩羽はどのように動くのか。

見どころが多そうな8巻は8月に発売予定。

三河先生の刊行ペースは安定しているので読者としては本当にありがたい。

でもどうか無理はしないでほしいですね。たまにはゆっくり休んでと思っちゃいます。

 

 

それでは今回はこの辺で。最後まで読んで下さった方ありがとうございます。