とうかのブログ

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千歳くんはラムネ瓶のなか4 感想 (ネタバレあり)

 

 

 どうも、とうかです。今回も読み終わった作品についてネタバレを含めて語っていきたいと思いますまだ読んでいないという方はご遠慮ください

 

 

 

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

千歳くんはラムネ瓶のなか 4 (ガガガ文庫)

  • 作者:裕夢
  • 発売日: 2020/09/18
  • メディア: Kindle
 

 

 

 

 

 

 

千歳くんはラムネ瓶のなか4(著者:裕夢 イラスト:raemz)

 

 

 今回読んだ作品は9月18日にガガガ文庫より発売された千歳くんはラムネ瓶のなか、通称チラムネの4巻です。発売から2日経ってしまいましたが、無事読了することができました。では早速内容に触れながら感想のほうを書いていきます。

 

 チラムネの4巻では、チーム千歳の一人であるバスケ部のザ・スポーツ少女の青海陽に焦点があてられるお話になっていました。陽がバスケ部の新キャプテンとなり新しくチームが始動し始める。しかし新チームでは陽の厳しい練習に不満をもつ人たちもいて。またバスケ部で不穏な空気が流れる中で、千歳朔が所属していた野球部もまた大会が近づいていたがかつて朔の相棒だった江崎がけがをしてしまう。

 今回の物語は一言でいえば高校の部活動をめぐる一人の少女と少年の真夏のように熱い青春の一幕。部活動ではありがちな本気でやる部活と楽しむための部活、才能のある人とない人の温度差、そのような言葉にすると簡単だけれど何が正しいかはたぶんわからないような内容を扱っていました。

 とにかく千歳と陽の在り方は美しく、かっこいい。普通のひとならあきらめてしまうよなことでも、この二人は立ち向かう。だれも言葉ではわかってくれないのなら、自分のその姿で。千歳が最後の試合で見せた熱いプレーは、陽やチーム千歳のメンツ、また球場にいた観客だけでなく、本という媒体を超えて確実に読者のハートにも火をつけてくれるようなものだったと思います。あの千歳の情熱というのは1人では決してよみがえらせることのできないもので、同じ気持ちを理解できる、それこそ「太陽のような」陽とともにいたからこそ、陽が全力で千歳を叱ってくれたからこそのものだったように思います。千歳のために怒り、時には泣き、笑い、千歳の隣に立つ陽はいつも全力でそして強い女の子、だからこそこんなにも熱い。

 物語の中盤までで千歳の苦労、そしてバスケ部で孤立する陽、二人の弱い部分、些細なことで一瞬で折れてしまいそうな姿をたくさん見せて、それでも諦めずにあがき続け最後に仲間にも同じように火をともすことができた場面。ほんとに体中が熱くなり目からは涙がこぼれました。才能のあるという一言が努力している人にとってどれほど残酷な言葉なのか、才能という言葉を使うことで自分が全力で取り組んでいないことを肯定してしまう。チラムネを読んでこのことは深く自分自身に刺さりました。チラムネはほんとに物語を通して自分の在り方が本当に正しいかを問いかけてくるような作品になっているなと改めて思いました。

 

 また4巻では熱さもさることながら陽の可愛さがずば抜けていましたね!千歳のヒーローのような姿にあこがれて、自分も強く生き続けていた陽。そんな彼女が千歳に見せる一つ一つの表情がとにかくかわいい。女の子としてではなく、普段は男友達として接しているから余計にホームランボールを枕において寝ちゃうのがギャップでたまらない!千歳が打席で今にも倒れそうな姿をみてみながもう無理しないでというなか、陽だけが「笑え!!」と叫んだところとか、一番の理解者である感じですごい良かった。

 チラムネは2巻読んでから七瀬悠月推しだったけど今回のでだいぶぐらついてます(笑)なんでこんなかわいいヒロインばっかりいるんだろ。裕夢先生の頭の中がうらやましい(笑)

 

 そんなこんなでチラムネ4巻について少し語ってみましたが、やっぱりチラムネは最高の作品だと思います。ヒロインはかわいいし、なにより千歳を中心としたキャラクターの生きざまがかっこよすぎる。毎回毎回こんなに心振るわせる作品を書いてくださって裕夢先生に感謝しかないです。今回の巻では優空と夕湖の2人から「適当に扱ってくれた、特別扱いしなかった」など二人のエピソードに関係しそうな話が出てきていました。今後どのようなストーリーが待っているか想像はつかないですが、5巻も楽しみに待っています。

 

 

 

 最後までよんでくれた方、ありがとうございます。