とうかのブログ

気ままにラノベ、アニメ、漫画等の紹介、感想などを書いていきます

現実でラブコメできないとだれが決めた? 感想 (ネタバレあり)

 どうも、とうかです。ラノベを読むつもりでしたがFateにはまってしまいアニメをずっと見ていたので、なかなか手を付けられず感想を挙げるのが遅くなってしまいました…ブログでは書く予定はないですけど、映画めちゃくちゃよかったです。

 

 

 Fateに区切りをつけたところで今回読んだのは「現実でラブコメできないとだれが決めた?」という作品。7月に刊行されてなかなか話題になっていたこの作品ですが、ついに自分も読むことができました。

 感想とは少しずれますが、今回は最初からネタバレを含んだ内容で書いていこうと思うのでまだ未読のかた、ネタバレ見るのは嫌だ、という方は今すぐこの記事を閉じることをお勧めします

 

 

 

 

 

 

 現実でラブコメできないとだれが決めた?(著者:初鹿野創 イラスト:椎名くろ)

 

 

 

 では感想のほうを書いていきます。今回読んだこちらの作品は第14回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作かつTwitterのほうでも話題になっていたので期待値大の作品でした。

 今作の主人公はライトノベルを嗜みラブコメ展開を夢見る高校生。しかし彼自身も現実でラブコメみたいなキャラクターが出てきてイベントが起きることはないと思っています。ただこの作品の主人公、なかなかに発想がぶっとんでいて現実ではおこらないブコメを計画しておこしてしまえ!と独自で調べ上げたデータでラブコメを実現しようと奔走します。

 

 一見あほみたいな内容ですが主人公の本気度がすさまじく、筋の通ったその姿勢に思わず感心してしまう。なんとも憎めない主人公になっていて、この作品の魅力の一つになっています。

 

 物語はそんな主人公の長坂が、彼の調べたデータにより導き出されたメインヒロインである清里芽衣に告白しようとするところから始まります。ここのシーンでの主人公の独白が面白い。普通のラブコメなら主人公は意識せずに言っていることをこの主人公は意図的に演じている。そんな普通とはずれた心情説明がツボりましたね(笑)

 

 告白自体は手紙の入れ違いというミスで失敗に終わり、ここでヒロインの1人である上野原と出会います。この出会いをきっかけに上野原はこのラブコメ実現という意味の分からない目標を達成する協力関係になっていくんですが、上野原がめちゃくちゃよかったです。なんでも器用にこなすことができる彼女が、主人公の熱意に憧れをもち関わっていく。ありがちな展開ではあるけど、こういった展開ほんとに好き。裏で動く主人公を支えるヒロインってなぜか魅力的に感じてしまうんですよね(笑)

 

 青春ラブコメらしくそれぞれのキャラクターになにか裏があるように描かれていて、最後のほうではメインヒロインの裏の顔がちらりと。まだまだ魅力的なキャラがたくさんいてこれからどんどん盛り上がっていくのかなと期待しています。

 またこの作品のなかで弱キャラ友崎くんや千歳君はラムネ瓶のなか、冴えカノなどいろんなラブコメ作品が登場するので、こういった作品を読んできた自分には楽しめる要素の1つになっていました。ここ最近のラブコメのなかでも自分の中ではかなり好きな作品なのでこれから伸びていくことを楽しみにしています!