とうかのブログ

気ままにラノベ、アニメ、漫画等の紹介、感想などを書いていきます

りゅうおうのおしごと!13 感想

本日2回目の投稿です。今回読んだのはこちらの作品。今現実に追い抜かれそうなライトノベルナンバーワンな将棋を題材にした作品です。

 さっそくあらすじのほうから

 

りゅうおうのおしごと!13 (GA文庫)

りゅうおうのおしごと!13 (GA文庫)

 

 

りゅうおうのおしごと!13(著書:白鳥士郎 イラスト:しらび)

 

 

・あらすじ

 今回はJS研がメインの物語。海外に引っ越すことが決まっている水越澪を見送るためにJS研だけで関西国際空港へ。思い出(昔のドラマCDを小説家した内容)を振り返りながら澪との別れを過ごすメンバーたち。ともに過ごしてきたかけがえのない仲間と過ごす最後のJS研の物語

 

 

 

 

・感想

 中盤まではドラマCDの内容ということもあり内容は笑い要素が多め。いつもとは違いあいや天衣の視点で語られる物語は新鮮で面白かったです。

 そんな思い出と並行してどんどん近づいてくる別れの時間。澪ちゃんの努力と覚悟にめちゃくちゃ心振るわされました。物語の緩急がすごかった。後半は鳥肌が立ちっぱなしで目が熱くなる展開。やっぱりこの熱量というのがりゅうおうのおしごと!という作品の魅力だと改めて思わされました。 

 最後には八一と銀子にも触れられていて、八一がどんどんすごくなっている感じにちょっとした恐怖も感じられました。(恋愛シーンは見ててにやけがとまらないくらい初々しい(笑))

 次の巻からはあとがきにもあったように最終章へと突入するようなので、どんな結末を迎えてくれるのか楽しみに待っています!

 

 

 

 

ここから先は今回の話に深く触れて書いていきたいと思うので未読の方はご遠慮ください

 

 

 

 

 

 

 

※ネタバレ注意

 

 

 

 

 今回は最初から笑い要素が多めでいつもよりもゆるーく物語を楽しめていたわけですが、、、澪ちゃんとあいの最後の一局のところからは胸がとにかく熱くなった。澪ちゃんがあいとの将棋のためにすべてをつくしたのも、あいのとなりにどんな気持ちでい続けていたのかも。澪ちゃんの熱い思いが読んでいる自分にも伝わってきて鳥肌がすごかったです。

 そして澪ちゃんだけでなく、綾乃ちゃんの思いもほんとうにつらく胸に響きました。澪ちゃんを一番よくみてきたのは私で、本当なら自分が最後に一緒に将棋をしたかった。彼女の口からでた言葉は本心で、でも決してそうはならないことを知っている。そんなつらい思いを抱えてそれでも将棋に向き合う彼女はこれからどんどん強くなっていくと思わされました。

 また別れ際のシャルちゃんの涙は本当にきれいだった。澪ちゃんの前でいつも通り元気にいられること、それがシャルちゃんなりの成長を示すやり方で、澪を送り出したあとにこらえきれず泣き叫ぶ姿は感動しました。

 そんな感じで今回はJS研のメンバーの成長が描かれていた巻になっていましたが、澪からの激励をうけてあいはどう成長していくのか。師匠のいうことだけがすべてではない。自分で考えて勝利に食らいつく熱い姿勢が今後見られるのが楽しみ。八一も最後には銀子が負けるかもしれない存在として、自分の弟子の存在について話していました。今後銀子の前に立ちふさがることになるのか、あいがどのように化けるか期待してます。