とうかのブログ

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ひげを剃る。そして女子高生を拾う。4 感想

お久しぶりです。とうかです。

 最近まで忙しく読む時間を取ることができていませんでしたが、ひと段落つきそうなのでこれからはたくさん感想のほうをあげていきたいと思います!

 

 

 

では早速今回の本の紹介へ

 

 

 今回読んだ本は8月1日にスニーカー文庫から発売されたひげを剃る。そして女子高生を拾う。の4巻です。前回の3巻が2019年の1月1日でしたので実に1年と7か月ぶりの刊行になり楽しみに待たれていた方も多いと思います。今回は今までのイラストを描いていたぶーたさんに代わり、コミカライズ担当の足立いまる先生のイラストとなっています。ぶーた先生のイラストもよかったけど、足立いまる先生のイラストもめちゃくちゃにかわいい。

 そんなひげひろ(略称)の4巻の簡単なあらすじから書いていきます。

 

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。4(作者:しめさば イラスト:足立いまる キャラクター原案:ぶーた)

 

・あらすじ

 前回の3巻では沙優と吉田が今後について思い悩んでいるところに沙優の兄が現れたところで終わっており、物語はそこからはじまります。突如現れた兄の登場により、二人の時間はいよいよ終わりに近づいていく。沙優が家出をしてきた理由。沙優の家の事情について。いままで触れられてこなかった事柄が明らかになっていく。

 沙優と吉田。二人の関係はついにクライマックスに突入

 

 

・感想

 はい。ということで、今回の巻ではざっくりあらすじに書いた通り沙優の過去についてが描かれていました。吉田は沙優が家出してきた理由についてなんとなく想像はしていたけど、彼女の口から語られるまではとくに聞かない姿勢をとっていました。兄の登場により別れを実感した沙優はいよいよ吉田にすべてを聞かせるわけですが、、、想像していたものよりもつらい話がきましたね。ひげひろは家で少女というテーマで全体的に重い雰囲気になりがちですが、まさか高校生の女の子がこんなことを抱えていたなんて。でもそんな過去があるからこそなおさら吉田と出会えて本当に良かったなと思わされ、二人の関係の美しさが感じられました。

 ページをめくるたび二人の残りの時間が感じられ、それと同時にこのひげを剃る。という物語の終わりというものも意識させられてしまいました。

 彼らがどのような決断を下し、最後にどうのような結末をむかえるのか。次の巻が山場になると思うので、ファンとして最後まで見届けていきたいです。



 

 

 

 

ではここからは4巻の中で自分的によかったところについてまとめていきたいと思います。

 

※ここからは本編の内容についてがっつり触れることもあるので未読の方はご遠慮ください。

 

ネタバレ注意!

 

・沙優の兄

 3巻までは沙優の家族についてはほとんど触れられてこず、つらい環境そのものだったというアバウトなイメージしかありませんでした。それに加え3巻最後の兄の登場の仕方。明らかにひどく冷徹な人かと思っていましたが、本当に沙優のことを心配している優しい兄でした。読んでてめちゃくちゃ安心しました。また沙優がひどいめにあるのかと。

 そんな兄ですが沙優の家出の時には、ホテルに泊まれるようにお金を渡してくれたり、母親のもとに帰る猶予を作ってくれたり。理解ある人でよかった。また吉田との2人での会話の場面。吉田のこともちゃんと理解しようとしてるのがポイント高かったです。

 

・サポートしてくれる仲間たち

 今回は沙優と吉田の決断が迫られる巻というのは先ほども述べたとおりですが、その中で三島をはじめ、あすみ後藤さん橋本など彼らの後押しというのはとても大きかったように思います。みんながみんな二人のことを思い、それぞれのやり方でサポートする。二人がいい人だからこそこんなに思ってくれる人がまわりにいてくれたのかな。

特に橋本とあすみ。

 橋本は本当に吉田のことを理解していて彼が何を一番求めているかについて教えてくれました。普段温厚な彼が吉田に対して強い言葉を発したときは鳥肌がすごかった。

 あすみは大事なときに必ず大切なことを教えてくれる。二人の関係をだれよりも思っていて、沙優の1人の「友達」としていてくれる。本当に高校生なのかと思うくらい大人びてる。これからの巻でまた彼女について掘り下げてくれることもあるかもしれないから期待!

 

・二人の丘での会話

 吉田と沙優の終わりが近づいていることは4巻を通してずっと感じていたけれど、このシーンは特にそれが現れていた場面でした。二人の生活を見ていたからこそ、沙優の決意というのはグッとくるものがありました。自分のつらい過去を受け入れ、逃げているままではいけない。家出をしたことで得たものはなんだったのか。それは吉田と出会えたこと。そう語る沙優の表情は幼さがなく大人びていて。もう、、あの挿絵がやばかった、、吉田との出会いで沙優が笑えるようになってよかったと心から思わされました。

 

 ・まとめ

 まだまだこの物語の魅力というのはありますが、今回はこの辺で。ひげひろは二人の同居生活の終わりとともに物語としても終わりが近づいてきているように感じます。今後どうなるか楽しみに待っていたいと思います。

 またこの作品はアニメ化のほうも進んでいて、制作会社の発表もありました。今後もこの作品がにぎわっていることを祈っています。