とうかのブログ

気ままにラノベ、アニメ、漫画等の紹介、感想などを書いていきます

スパイ教室02≪愛娘≫のグレーテ 感想

どうも!今回は豪華なPVで話題になっているスパイ教室の二巻について語っていきたいと思います。

 

スパイ教室02≪愛娘≫のグレーテ(著:竹町 イラスト:トマリ)

 

 このスパイ教室はファンタジア文庫から刊行されている作品で第一巻発売時から注目を浴びていた作品でした。冒頭にも書いた通り何といってもPVで声を当てた人気声優の方々。私も声優陣に目を引かれてこの作品を購入しました。

 そしてこの作品はそのPVに引けを取らないほどの内容でとてもいい評判を聞いています。一巻読了後のいろいろな感想をTwitterのほうで見ましたが、とにかくすごいという趣旨の感想が。

そんな衝撃の一巻からの期待の高まる二巻!感想のほうを書いていきます。

 

 1巻未読の方はここから少し内容に触れていきますので、続きは見ないように!

 

 

あらすじ

 前回の読者も巻き込んだ壮大な「騙し」により無事に不可能任務を遂行し終えた「灯」のメンバー。正式にスパイ組織として活動することが決まった彼女らに待っていたのは。「暗殺者殺しーそれが今回の任務だ。」

 本格的に活動し始めた「灯」。彼女たちは無事に不可能任務を乗り越えていけることができるのか。

 

 

感想(ネタバレなし)

 今回も面白かった!前回のインパクトがありすぎて今後どーするのか気になっていましたが、今回もしっかりとだましに来てくれました。この作品について感想を書こうとするとどれもネタバレになりそうで怖いですが、序盤からしっかりと張り巡らされていたという印象を受けました。また前回の巻から一人のキャラに対して深堀する内容がありこれからメンバーの素性が明かされていくのが楽しみです。

 

 

 

ここからは2巻の内容にふれながら感想を書いていくので、未読の方は注意してください。

 

※未読の方は読むのをお控えください

 

ネタばれあり

 

 

感想(ネタバレあり)

 前回の最後に明かされた仕掛けに魅了されて今回の巻も迷わず購入しました。いやー、作者さんすごくないですかね?前回の大掛かりなネタではなかったにしろ、今回も後半に「なるほど」と納得させられる仕掛けを用意してくれていました。

 「蛇」について触れられてくると思ってたけど、どうやら「蛇」はラスボス的な存在になる感じでしょうか。「蛇」と戦うまでに様々な任務に挑戦し、成長した「灯」で最後に挑むという展開になるかもですね。「焔」をも圧倒する組織の強さとはどれほどのものなのか……

 

 今回メインになったキャラクターたちは、リリィ、ジビア、サラ、グレーテの四人でした。なかでもグレーテはサブタイトルにもなっているだけあって深く取り上げられていましたね。

 

<愛娘>グレーテ

 クラウスに恋心を抱くグレーテ。前回からいきなりな展開だと思っていたら。クラウスめっちゃかっこいいこと言ってるじゃん!恋心を抱くきかっけが最後の戦いに関係してたわけですね。クラウスに対する異常なほどまっすぐな愛情はこれが原因かと。

 グレーテは政治家の娘として生まれてきたのに、顔のあざが原因で親からひどい扱いをうけて、男性恐怖症になってしまったという過去を持っていました。小さいころから愛されることを知らない彼女の心境はとてもつらく胸に刺さってきました。なにも魅力がないと思うからこそ努力をする姿勢。そんな姿を見ていたから、クラウスからの家族として大切に思われ、愛情を注いでもらえる。本当の姿を見せられる相手を見つけれたことは、読んでる身からしてもとてもよかった。グレーテしあわせになって!

 

ジビアの過去は??

 今回の巻ではポンコツさを出してきたジビアでしたが彼女についても少しだけ過去が明らかになりました。確証はないですが、どうやら彼女は兄弟を守るために当時凶悪なギャングとして怯えられていた父を密告した勇敢な少女みたいです。そういったところも彼女の盗みの才能と関係があるのか。ギャングの娘ということでジビアの過去もなかなかに壮絶なもののような気がしますね。

 

 

屋敷の主ウーヴェさん

 また今回出てきたウーヴェさんについて少し。最初とんでもないダメな親父出てきたかと思いましたが、とてもいいひとでしたね。孤児院に少しでも寄付するために自分の生活を切り詰めて暮らしている。何よりも子供たちのことを考えて行動している彼の生きざまはすごいかっこいいなと思いました。孤児院の関係でジビアとの話もありましたがクラウスそこまで見通していたのか。

 

まとめ

今回は順調に物語が進んでいくなぁと思い読み進めていたけど、この作品はちょっとした違和感をそのままにして読んではいけないなと改めて感じました。まさに作者の思うつぼでした(笑)なんで実力者を選ぶのに予想外の人物が選ばれたのか。なぜグレーテがクラウスに恋をしたのか。いろいろヒントはあったのにと読み終わった後に納得させられる部分が多くありました。こういった仕掛けがこの作品の魅力であり、それにメンバーとともに騙されるのが面白さだと思います。

 また今回はあまり描かれなかった本当の屍討伐の任務。クラウスからすれば弱すぎた相手らしいので深く内容が描かれることはないかもしれませんが、残りの四人の活躍が気になります。最後には怪しげな内容も少し描かれていて、ほんとに気になるところで終わりました。次回は忘我についてのお話を中心として残りのメンバーの活躍が見れることを楽しみにしています。

 

 ではここまで読んでくださった方。拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。